OUR EFFORTS 01
股関節形成不全に対し、これまでは股関節全置換(THR)という手術法しかなかったのですが、合併症が多く報告されてきました。それに対してできたのがDPOという新しい手術方法です。
股関節形成不全に関して、Double Pelvic Osteitomy (DPO)という手術法が実施可能です。この手術では骨盤の骨を切断し、(腸骨と恥骨)、DPOプレートという特殊なプレー トで再度、腸骨を固定することで、はまりが浅い股関節の状態を改善することが可 能です。プレートはロッキングスクリューという強固なスクリューを使用します。
これまでにもTPO (Triple Pelvic Osteitomy)という腸骨と恥骨そして坐骨の3つを切る手術がありましたが、DPOはTPOに比較して、下記のメリットがあります。
・固定するスクリューの緩みが少ない
・骨切りが2つですみ低侵襲である
術後には写真のように股関節のはまりが改善し、歩行も良好になっています。ただしこの手術には実施基準があり、
・10ヶ月齢以下であること
・股関節が完全に脱臼していないこと
・重度の関節炎が出ていないこと
が基準となっています。
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